関連イベント情報でご案内していました
「知って得するうちエコ講座」の第1回お掃除編に行ってきました。
お掃除の頻度やその方法は人それぞれだと思いますが、大なり小なり、年末には普段手がつかない場所も含めて一年の汚れを落とす「大掃除」を皆さんのお家でも行われると思います。そんな時に、できるところからでも環境へ与える負荷を減らして行きませんか?というのが今回ご紹介する講座のメッセージでした。大掃除だけに限らなくても、普段のお掃除でもいろいろとタメになる知恵がいっぱい詰まっています。
本サイトでも、お掃除や雪かきなど、こまめに体を動かすことで、体もあたたかくなり、部屋でじっとしているよりも暖房エネルギーは少なくて済むのでは?といったご案内をしています。それなら、お掃除が環境に与える影響にも少しだけ視点を置いて、その方法を考えていけると良いですよね。
今回は、11月25日に江別で開催されたうちエコ講座で講師をされた干場芳子さん(生活クラブ生協)にお話いただいた内容について数回に分けてご紹介します!
《以下、講師の干場さんからのお話と講座内容です!》
お風呂・トイレ・洗濯・シャンプーなどいろいろな洗浄剤が売っていますが、「うちエコ講座」ということで、環境にあまり負荷のかからない洗浄剤を、どういうところに気をつけて皆さんが選べばいいのかというポイントの話を最初にさせていただき、その後、実演も交えて進めていきたいと思います。
テレビで「真っ白になる!」などとよく宣伝している洗剤はいわゆる合成洗剤です。石けんは5000年も前から私たちの生活の中に取り込まれていて、油と苛性ソーダなどのアルカリ剤が反応して出来たものです。いろいろな化学物質の入った合成洗剤というのは、その添加物が環境や私たちの手などにいろんな悪さをします。買う際に見て分かって選べるのだったら、環境にも手にも優しい石けんをぜひ選んでいただきたいと思います。
・合成洗剤に入った蛍光剤
ちょっとした実験です。いま同量の粉石けんと合成洗剤を水に溶かしました。それにブラックライトを当ててみると、蛍光剤が入っている合成洗剤は光っています。蛍光剤というのは一種の塗料で、洗いあがりを白く見せるために入っています。
さらに、白いものが容器の底にたまっているのが分かると思いますが、これはゼオライトというものです。1970年代後半〜80年代にかけて琵琶湖の富栄養化の原因がリンにあるということで、無リンにするために代わって入れられたものです。これは10分位放っておくとコンクリートを細かく砂のようにしたものがたまるんですが、こういうものが家から川へと流れて出て、川や河口にたまっていってコンクリート化しているのが現在の状況です。この蛍光増白剤というのは生理用のナプキンや赤ちゃんの下着、ガーゼなどには一切使用を禁止されています。皮膚にはもちろんですが、発がん性があるということで国では禁止されているのです。ただ、合成洗剤に入れるのは認められていて、売られているのが現状です。ですから、消費者である私たちが少し賢くなって、今だけ良ければいいというのではなくて、子どもや孫、次世代のことも考えて選ぶことが大切だと思います。
・石けんと合成洗剤
石けんの成分は河川に流れ出ても3〜4日で水の中の微生物が食べてくれますが、合成洗剤の場合は分解途中のままどんどん土の中に堆積しているというのが現状です。最近のものは分解が早いと言われていますけれども・・・。東京湾では合成洗剤が使われ始めた数十年前からの地層を海底から掘りおこしてみると、初期の合成洗剤が分解途中のものや分解されていないまま堆積しているそうです。カイワレ大根の実験でもわかるように、石けん水だと何も問題なく普通に育っていきますが、いろんな化学物質の入っている合成洗剤だと根が嫌がって水を吸わずに成長しません。
自分たちが選ぶことによって、いろいろな問題を起こす成分が入っているものを使う機会が減らせるのであればやっていただきたいと思います。見分け方ですが、単純に洗濯用石けん、純石けんと表示に書かれているものが石けんです。これはシャンプーやリンス、歯磨き粉でも同じような表示がされています。
《参加者からの質問》洗剤の中に界面活性剤が多く入っていると汚れ落ちは良いのでしょうか?
石けんには界面活性剤と表示されていなくて、合成洗剤のほうには界面活性剤とあるのでちょっと疑問に思われたんだと思うのですが、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムなどが石けんでは界面活性剤と同じものになります。このパンフレットで言うと、石けんには65%、合成洗剤には35%の界面活性剤が入っているということで、石けんのほうが汚れ落ちが良いということになります。
実質的に脂肪酸ナトリウム(純石けん)だけでも汚れ落ちは十分です。アルカリ度が高いと洗浄力は増すので、アルカリ剤の炭酸塩が加わるとより汚れ落ちを良くさせます。
なので、純石けんだけを買っておいて、別に炭酸塩を足して使っている人もいます。
《会場の前側に参加者全員で移動して実際に汚れを落としていきます》
それでは、皆さんどうぞ前に出て来てください。
・浸け置き洗い
これは換気扇の網なんですが、かなり汚れがひどかったので大さじ3杯ぐらいの石けんをお湯によく溶かして30分位浸けておきました。アルミ製のものは色が黒ずんでしまうので、この方法は使えないのですが、ステンレスのザルなどもちょっと熱めのお湯に石けんを溶かして浸けておくだけで簡単にピカピカになります。茶渋などは、皆さんは塩素系の漂白剤を使っていると思うんですが、石けんだとちょっと浸けておいて歯ブラシでこするだけで取れます。油汚れがひどいものを洗う時などは、途中で石けんを足します。
《参加者からの質問》
お湯の温度が高いほど効果があがるんですか?
温度が高いほどというか、石けんは良く溶かさないといけないので、お湯じゃないと溶けないのです。すすぎは水で構いません。
《参加者からの質問》洗濯物の場合も、同じように石けんをお湯に溶かして浸けておくといいのでしょうか?
洗濯物を浸けておくのであれば、重曹水のほうがいいと思います。石けんを溶かしたお湯だと汚れが再付着してしまうかもしれないので。重曹水に浸けておいて、そのままそこに石けんを入れて洗濯します。
(その2につづく・・・) |